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愛知大会決勝の試合前、外野の芝生で倒立して両腕で歩く豊橋中央の選手たち=岡崎レッドダイヤモンド、溝脇正撮影

 8月5日に開幕する第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に、愛知代表として出場する豊橋中央(愛知県豊橋市)は、強力打線で愛知大会を勝ち上がった。その腕力の源になっているのは、ある練習だ。

 29日、豊橋市大山町のグラウンドでは、倒立しながら両腕でのしのしと進む選手たちの姿があった。この「倒立ウォーク」を毎朝、ウォーミングアップとして5分間行う。

 体幹の強化と「腕を器用に使えるように」という狙いで萩本将光監督が取り入れた。以前は時々行う程度だったが、一昨年の冬から毎朝の恒例に。萩本監督から「できないとメンバーに入れんぞ」と発破をかけられ、選手たちは3~4カ月かけてできるようになったという。

 チームで一番得意なのは、身体能力が高い三塁手の近藤瑠生斗(るいと)選手(3年)。「全身のバランスと、腕の力を地面にうまく伝えることが大事。力の伝え方がわかり、打球もより遠くまで飛ぶようになった」 

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